アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」が決壊の危機⁉ その後…

アメリカ最大級のオロヴィル湖ダムで2017年2月に起きた決壊危機についてご紹介します。アメリカのオロヴィル湖ダム決壊騒ぎの全貌と共に、当時の映像、動画、その後のオロヴィル湖ダムについても詳しくご説明していますので、是非ご一読ください。

アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」が決壊の危機⁉ その後…のイメージ

目次

  1. アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」とは?
  2. アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」の決壊の危機 概要
  3. アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」がもしも決壊したら
  4. アメリカ最大級オロヴィルダム決壊危機により約19万人が避難
  5. 14日 アメリカ最大級オロヴィルダム決壊の危機は去る
  6. その後の撤去工事や補修工事は、ヘリも動員した総動員突貫工事
  7. アメリカ最大級オロヴィルダムの決壊の原因とは?
  8. 現在でも決壊部分の修復作業が行なわれているオロヴィルダム
  9. アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」の決壊騒動 動画一覧
  10. まとめ:アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」の決壊騒動

アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」とは?

出典: https://mofmof-investor.com

アメリカ・カリフォルニア州にある州で2番目に大きい人造湖

カリフォルニア州で1968年に完成されたオロヴィル湖ダムは、えん堤の高さは230メートル余りの高さがあり、アメリカで最も高いダムとして知られています。ダジギスタンにある世界一高いダム「ヌーレクダム」(高さ300メートル)と比較しても遜色のない超巨大ダムです。

出典: https://ja.wikipedia.org

日本を代表する黒部ダムの20倍以上の貯水量を誇る超巨大ダムです

黒部ダムが貯水2億立方mなのに対し、カリフォルニア州オロヴィル湖ダムの貯水量は、約43億㎥以上を貯水できるダムです。日本とはまったくスケールの違う超巨大ダムといえます。(写真は黒部ダム)

カリフォルニア州のオロヴィル湖ダムに蓄えられた水は、主に近郊への水の供給、水力発電、洪水調節等に使用され、カリフォルニア州全域の水道システムを構築しています。さらに、カリフォルニア州から1,100km離れたロサンゼルスまで水が運ばれている施設です。

巨大なダムを作ったことにより周辺の川の生態系が崩れ、それを補うため、ダムの周辺にはサケやニジマスの孵化場などが建設されています。

アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」の決壊の危機 概要

出典: https://search.yahoo.co.jp

超巨大なダムのメイン放水路に穴が発見されました

2017年2月7日に、続く豪雨のため、湖の貯水量調整を行なおうとメイン放水路から放水を行なったところ、放水路の途中のコンクリートが崩壊し穴が開きました。

出典: http://www.asahi.com

貯水量が限界だったため、穴が開いたその後も放水をやめなかった

メイン放水路に穴は開いていましたが、貯水量が限界域でしたので、その後も気にせず放水を続けたところ、穴がさらに大きくなり放水路全体が崩壊の危機に晒され、放水路の横側に水が流れ出す事態に陥りました。

出典: https://ja.wikipedia.org

非常用放水路も機能せず!

直ちにメイン放水路を使った放水が止められました。
そして、1968年の完成当初から一度も使ったことのない非常用放水路を使用したところ、手前の溝で水が横に流れる設計だったのですが、溝を越えて斜面に大量の水が流れ出し、水が止まらなくなり、非常用放水路を閉じることもできなくなりました。

上記の流れで起きたアメリカ・カリフォルニア州の「オロヴィル湖ダム」の決壊の危機は、山の斜面を大量の水が削ってしまい、最終的にオロヴィル湖ダム決壊事故の可能性がある。と言う結論になり、周辺地域の住民に非常事態宣言、避難指示を発令する事態になりました。

アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」がもしも決壊したら

出典: https://potato.5ch.net

直下のオロヴィル市外には9mを超える波が襲来する

写真で見ると一目瞭然ですが、ダムの直下に町が広がっています。
日本人の私たちには想像できない量の水が蓄えられたダムが崩壊した場合、オロヴィルの町には9メートルを超える波が押し寄せるとの専門家の意見が述べられました。

出典: http://wikimapia.org

ダムから120kmはなれたサクラメント市にも鉄砲水が

仮にダムが崩壊した場合は、120km離れた大都市カリフォルニア州サクラメント市にも鉄砲水が襲来し被害が出るとの予測です。

想像するだけで恐ろしいダム崩壊の被害予測ですが、今回のオロヴィル湖ダム決壊騒動では、実際に避難勧告が出ています。
上記のダム決壊事故が想定され、被害が実際に発生すると専門家は予測して、住民に避難命令が出されました。

アメリカ最大級オロヴィルダム決壊危機により約19万人が避難

出典: http://www.asahi.com

下流に住む約19万人が一時避難

カリフォルニア州ブラウン知事は12日、非常事態宣言を出しました。報道を見ていた下流に住む住人は一斉に避難して、大変な騒動になりました。

出典: http://jp.autoblog.com

一時は渋滞になりガソリンはあっという間に売り切れ

低い土地から避難しようという住民で道路は混雑し、各地で商店は休業。避難地区のガソリンスタンドのガソリンは売り切れ状態になりました。

避難住民の中には着の身着のまま、必要なものだけを集めて即座に非難しようとした人もいるほどの危機で、避難地域は大変混乱しました。避難警告が出された12日の午後8時には、非常用放水路の越流が食い止められ、ダム周辺の山を削る流れはなくなりましたが、避難警告はそのままの状態が続きました。

避難勧告が解除されるまでに合計18万8,000人もの住民が一時避難をする騒ぎになっています。

14日 アメリカ最大級オロヴィルダム決壊の危機は去る

出典: http://www.sfgate.com

14日にはダムの水量が下がり、崩壊の可能性は低いとして避難警告は解除

13日に被害状況の確認が行なわれ、14日にはダムの水量が下がり、このままダムの貯水量が減っていくと予想されて、これ以上のダムの決壊、崩壊の可能性は低いとして避難警告は解除されました。

ですが、避難警告が解除された14日のダムの水位は、適正水位850フィート(260メートル)から、37フィート(11.3メートル)も高い水準でした。そのため、地域住民や企業の経営者には、継続した警戒が必要との勧告がなされたままの状態で避難勧告が解除されています。

さらに、14日に避難勧告は取り消されましたが、15日、16日は嵐が来るとの天気予報で、ダムの水量がまた増えるのではと懸念されていました。

15,16日の天候によってはその後も崩壊や決壊の可能性があるのではと懸念されていましたが、撤去作業や補修作業を行いつつの放水によってダムの水位は下がり、危険な状態は脱しました。



その後の撤去工事や補修工事は、ヘリも動員した総動員突貫工事

出典: http://www.sacbee.com

ダム決壊の恐れの中の、緊急補修工事!

ダムの決壊を防ぐため、崩壊した部分の撤去作業や補修作業はヘリなども動員され、日夜通して作業が行われ、大規模な復旧工事となりました。

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越流によって山が切り崩された箇所の補修も速やかに行なわれています

溝を越流していた非常用放水路周辺は、ダンプ、ヘリコプターによって砂利、石等で補強され、何とか越流を食い止めました。
ダムの水位が下がり、非常用放水路の放水が止まった後も引き続き撤去、補修作業が行われていきました。

15日から始まった撤去、補修作業によりダムの決壊は食い止めらて周辺住民にも安心が訪れました。作業は日夜行なわれ、夜間の撤去、補修作業には軍事用の暗視スコープが使われているとの報道もあります。まさに突貫工事で、ダム周辺の撤去、補修工事が行なわれました。

アメリカ最大級オロヴィルダムの決壊の原因とは?

出典: https://storify.com

非常用放水路を使わないために日常的に行なわれていた放水量の増加

今回の事故の発端となったメイン放水路にできた穴は、以前から非常用放水路を使わないようにするために、膨大な量の放水をメイン放水路一本でしていたことが原因とされています。

出典: http://mitsumeyokocho.blogspot.jp

カリフォルニア州は大干ばつの被害でも有名な地域です

明確に言及されていませんが、カリフォルニア州では、日照りが続きひどい干ばつや、ひどい豪雨など、どちらも見舞われる極端な天候変化が原因で、コンクリートの経年劣化を起こし、それによる被害が今回の原因ではないかと指摘する専門家もいます。

カリフォルニア州の天候は、豪雨が降ることもあれば、ひどい干ばつに襲われることもある地域です。
1968年に作られたダムのコンクリート部分(メイン放水路)は、干ばつの時には何ヶ月間も乾いたままの状態が続き、豪雨時は高圧の水圧にさらされます。

きちんとしたメンテナンス、インフラ整備にシッカリとお金をかけないと、コンクリートの経年劣化がしやすい地域と予想できます。

普段から標準値以上の放水を行なっていたと言う理由もありますが、ひどい干ばつ、ひどい豪雨どちらにも見舞われるカリフォルニア州でのインフラ整備の不慮、経年劣化によるコンクリートの不具合が原因と見ている専門家もいます。

現在でも決壊部分の修復作業が行なわれているオロヴィルダム

出典: https://www.youtube.com

全域に渡って崩壊していたメイン放水路も現在では修復されています

オロヴィルダムの修復作業は2017年12月現在でも続いています。全域にわたって崩壊していたメイン放水路は修復され、水流によって削られた周辺の地形も現在は盛り土によって修復されています。

出典: https://www.youtube.com

2017年11月1日から既存構造物の撤去、鉄筋コンクリートとRCC造の放水路の応急的再建工事が完了

11月1日には、壊れたメイン放水路の再建が完了し、応急的な復旧工事が完了しました。さらに、2019年には本格的な復旧工事を予定しており、オロヴィル湖ダムの復旧工事は現在も継続して行なわれています。

オロヴィル湖ダムの復旧工事の情報は、毎月、yutubeなどで見て確認することができます。「oroville dam update」などで検索すると、作業内容が日にち別に見ることが可能です。

現在はすでにメイン放水路の応急的復旧作業が完了しており、放水能力は約2,800m3/sに制限されていますが、機能している状態です。

アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」の決壊騒動 動画一覧

水流によってメインの放水路が壊れている様子を伝えているニュース動画です。

メイン放水路が決壊したその後様子が詳しく写されている動画です。決壊具合が一目で分かります。

こちらは「オロヴィル湖ダム」の崩騒動のニュースlive動画です。とても長い動画ですが、ダムの様子を良く見ることができる動画です。

避難警告が解除された次の日、15日の非常用放水路周辺の補強作業の動画です。ヘリコプターも動員して作業が行なわれています。決壊の危険性はないとされている高くそびえ立ったダム周辺で作業しています。

2017年12月現在も復旧作業は続いています。上記の動画は現在の復旧作業の様子です。大きな資金が投入さえれてメイン放水路と非常用放水路周辺全体が修復されているその後の様子が動画から確認できます。

まとめ:アメリカ最大級の「オロヴィル湖ダム」の決壊騒動

今年2017年2月に起きた、アメリカ・カリフォルニア州のオロヴィル湖ダム決壊危機についてご紹介してきました。

降水量が多く放水しないとダムがあふれるという問題は分かりますが、メイン放水路に穴が開いているのに非常用放水路を使わずに、メイン放水路を使い続けるというアメリカナイズされた考えに驚きました。

避難勧告のレベルもアメリカ規格です。約19万人とは、山口県の山口市に住んでいる住民全員が避難するレベルです。とても想像できないレベルで災害騒ぎが起きた事件でした。現在は復旧作業が続いており、再度崩壊の危険が迫るということにはならないように復旧されています。

日本人にはなかなか想像できない事件の詳細な動画も紹介していますので、ダイナミックな映像を見て、皆様も災害に備えるように準備しましょう。

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