自動巻き腕時計のメリット・デメリットとは?のイメージ

自動巻き腕時計のメリット・デメリットとは?

社会人の必須アイテム、腕時計。自分だけでなく人にも見られるものですから、自分に合った良いものを選びたいですね。腕時計と一口に言っても手巻き、自動巻き、クォーツ式と様々な種類があります。ここでは自動巻き腕時計のメリットとデメリットについてまとめました。2017年08月20日更新

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自動巻き腕時計とは

自動巻き腕時計とは、腕につけて、普通に生活しているだけで自動的にゼンマイが巻かれ、時計の針が動くタイプの腕時計のことです。
腕時計が好きな方からは「オートマチック」とも呼ばれています。

出典: http://oldjapanwatch.blog.fc2.com/blog-category-2.html

腕時計を動作機構(ムーブメント)という観点で見ると「機械式」と「クォーツ式」の2つに分けられ、自動巻きは機械式ムーブメントに分類されます。
なぜ自動巻き腕時計はつけているだけでゼンマイが巻かれるのかというと、秘密は時計の内部に入っているローターという部品にあります。

出典: http://www.asahi-net.or.jp/~fz7t-szk/thdp-watch-a005.htm

日常生活の中で腕を上下させるとローターが腕時計の内部で転がり、ゼンマイが巻き上げられる仕掛けになっているのです。
ですので、自動というのはあくまで「腕につけて、ローターが転がる程度に動かしている間は」ゼンマイを巻かなくても動くということであって、完全に放置していても動き続ける、という意味の自動ではありません。
外しっぱなしにしたり、つけていてもほとんど腕を動かさないとローターが転がらず、自動巻きの腕時計でも止まることになります。
種類によりますが、ゼンマイが最大まで巻かれた状態から止まるまでだいたい40~50時間程度のようです。
止まってしまった場合は自分でリューズを回してゼンマイを巻くことになります。

出典: http://fujimaki-select.com/category/WATCH/081_0025.html

有名な自動巻き腕時計のメーカーとは

国内のメーカー

自動巻き腕時計を作っている日本国内のメーカーには、セイコー、シチズン、オリエントなどがあります。
価格は安いもので1万円前後から、高いものでは数百万円になるものまで様々です。
国内メーカーが海外向けに販売しているモデルの中には、日本でも逆輸入品として安い価格で購入できるものもあります。

出典: http://www.seiko-watch.co.jp/gs/

セイコー メカニカルハイビート36000GMT

1968年から続くメカニカルハイビートシリーズの、「セイコーの最高傑作」です。

出典: http://citizen.jp/collection/index.html

シチズン(CITIZEN) シチズンコレクションシースルーバック NP1010-51E

シースルーという名前の通り、内部の機械の動きをじっくりと見られる腕時計です。

出典: http://www.orient-watch.jp/orientstar/prod_retrograde.php

オリエント ORIENT STAR CLASSIC WZ0091DE

1951年に誕生したロングセラー「オリエントスター」の、クラシックなデザインの腕時計です。

海外のメーカー

海外のメーカーでは、特にスイスに有名なブランドを出しているメーカーが多く、ロレックス、オメガ、IWC、フランクミュラーなどがあります。
他にはアメリカのハミルトン、ドイツのユンハンスなどが有名です。

出典: https://www.rolex.com/ja/watches/explorer/m214270-0003.html

ロレックス エクスプローラー 904L ステンレス スチール

探検家のために開発された、視認性と耐久性が高いモデルです。

出典: https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/seamaster-300/master-co-axial-41-mm/23332412101001/

オメガ シーマスター300 "スペクター" 限定モデル

007シリーズのジェームズボンドがつけていた腕時計の限定モデルです。

自動巻き腕時計と手巻き式腕時計を比較したときのメリット・デメリットとは

まずは自動巻き腕時計と手巻き式腕時計を比較してみます。

出典: http://mr-coo.com/watch-introduction/citizen/citizen-skeleton.html

手巻き式腕時計とは

手巻き式腕時計とは、名前のとおり、手でリューズを回してゼンマイを巻き、動かすタイプの腕時計のことです。
自動巻きと同様に、機械式ムーブメントに分類されます。
「オートマチック」な自動巻きに対して、手巻き式は「マニュアル」です。

出典: http://mr-coo.com/kiso/temaki.html

手巻き式腕時計の内部

ローターがない点が、自動巻き腕時計と異なります。

自動巻き腕時計のメリット1:ゼンマイを巻く手間が少ない

そもそも自動巻き腕時計は、手巻き式腕時計のゼンマイを巻く手間を省くことを目的として開発されたものです。
手巻き式が毎日ゼンマイを巻く必要があるのに対して、自動巻きは毎日使用していればゼンマイを巻く必要がありません。

出典: http://furudokei.exblog.jp/11623159/

自動巻き腕時計のメリット2:ゼンマイが切れにくい

手巻き式腕時計は、手でゼンマイを巻く際に上限を超えて巻こうとするとゼンマイが切れてしまいます。
また、ゼンマイを巻くときにリューズを回すスピードが速すぎても、やはりゼンマイが切れやすくなってしまいます。
自動巻き腕時計であれば、ローターが転がることでゼンマイが巻かれるため無理な力がかかることがなく、そういった問題が起きにくい、つまり壊れにくいというメリットがあります。

出典: http://www.jihodo1962.com/blog/%E8%85%95%E6%99%82%E8%A8%88%E3%81%AE%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E4%BA%A4%E6%8F%9B/831/

切れてしまったゼンマイ

自動巻き腕時計のデメリット:重い

自動巻き腕時計は内部にローターがあることでゼンマイが自動で巻き上げられます。
そのため、手巻き式腕時計と比較すると自動巻き腕時計はローターと、ローターに付随するパーツの分だけ重くなってしまいます。
また、構造も自動巻き腕時計はパーツが多い分、手巻き式腕時計よりも厚みが出たものになります。

出典: http://blog.goo.ne.jp/horsfieldii/e/e82ae085bc5f11ef7d3a77f96360fb2b

自動巻き腕時計をクォーツ式腕時計と比較したときのメリット・デメリットとは

続いて、自動巻き腕時計とクォーツ式腕時計を比較してみます。

出典: http://www.type-s.biz/product/2042/

クォーツ式腕時計とは

クォーツ式腕時計とは、ムーブメントに水晶振動子(クォーツ)を使用するタイプの腕時計のことです。
電圧をかけられたクォーツが一定の周期で振動することを利用して針を動かし、時刻を表示する仕組みになっています。
セイコーの「アストロン」が世界で始めて市販されたクォーツ式腕時計で、このクォーツ式腕時計の発売と大量生産が日本を含めた世界各国の機械式腕時計の生産に大きな打撃を与えたということです。
現在、クォーツ式腕時計は日本とスイスの2カ国のみで生産されています。
なお、クォーツ式ムーブメントは目覚まし時計などの腕時計以外の時計や、タイマーにも使用されています。

出典: https://www.seiko-watch.co.jp/astron/sbxb103/

Seiko Astron “Michibiki” Special Edition

セイコーの「アストロン」シリーズの限定モデルです。

出典: http://furudokei.exblog.jp/13508262/

クォーツ式腕時計の内部

セイコーのクォーツ式腕時計の内部です。

自動巻き・手巻き式腕時計とクォーツ式腕時計の見分け方とは

機械式ムーブメントの自動巻き腕時計や手巻き式腕時計と、クォーツ式腕時計は秒針の動き方で見分けることができます。
秒針が滑らかに動くのが自動巻き腕時計で、1秒刻みに動くのがクォーツ式腕時計です。

自動巻き腕時計のメリット1:寿命が長い

クォーツ式腕時計には、クォーツに電圧をかけるための電池と電子回路が内蔵されています。
これらの寿命は電池が2~3年、電子回路が約10年程度のようです。
一方で、自動巻き腕時計は定期的にオーバーホール(分解して点検や清掃、異常があれば修理を行うこと。車で言うならば車検のようなものです)を行えば何十年と使用できます。
また、動かなくなった腕時計を長期間放置した場合、自動巻き腕時計はゼンマイを巻くことでまた動かせるようになりますが、クォーツ式腕時計は電池の液漏れが起きている場合があり、そうなってしまうと修理が必要になります。

出典: http://www.cien-watch.com/overhaul.html

オーバーホールの様子1

オーバーホールのうち、分解をしている様子です。

出典: http://www.cien-watch.com/overhaul.html

オーバーホールの様子2

部品ごとに分けられた状態です。この状態で機械によって洗浄されます。

出典: http://www.cien-watch.com/overhaul.html

オーバーホールの様子3

洗浄された部品が再び組み立てられる様子です。

自動巻き腕時計のメリット2:アフターサービスがしっかりしている

自動巻き腕時計は寿命が長く、定期的なオーバーホールが必要なので、メーカー側で古いモデルでもオーバーホールができる体制を整えています。
クォーツ式腕時計の場合、低価格のモデルではそもそも分解や修理ができないものがあります。
また、古いモデルだと電子部品や電池の生産が終了していて電池交換や修理ができず、使用を諦めざるを得ないというケースもあります。

出典: http://www.gion.or.jp/hakkindo/repair/watch.html

自動巻き腕時計のデメリット1:誤差が出やすい

クォーツ式腕時計はクォーツの振動を利用して動きます。
クォーツの振動は電池の残量があれば非常に安定しており、1ヶ月で20秒前後の誤差で済みます。
これに対して、自動巻き腕時計は1日で数秒程度の誤差が出ます。
自動巻き腕時計を動かすゼンマイは、温度やゼンマイ自体の巻き具合、腕時計の向きなどによって針の進み具合が変化してしまうのが原因です。

出典: http://www.e-ami.co.jp/watchdoc

自動巻き腕時計のデメリット2:衝撃に弱い

腕時計は基本的に衝撃に弱いものですが、自動巻き腕時計は特に衝撃に弱いです。
天芯という、自動巻き腕時計を動かしているテンプの軸が非常に細く、衝撃を受けると簡単に曲がってしまうためです。
落としたり、ぶつけてしまったりといった場合はもちろん、野球やゴルフなどの手首に大きな衝撃を受けるスポーツでも天芯が曲がる可能性があります。

出典: http://www.rakuten.ne.jp/gold/artshokai/watch/watch_repairing2.html

天芯

時計の精度をつかさどる”テンプ”の中心に装着される”天芯”の画像です。 旋盤で作成される代表的な部品の1つです。 スケールは0.5mmですので、直径が1.0mm前後であることがわかります。 両端は髪の毛より細く加工する必要があります。

髪の毛より細いということからも、そのデリケートさが想像できます。

自動巻き腕時計の保管方法

腕時計は精密機械なので、保管方法にも気をつける必要があります。
自動巻き腕時計は機構が複雑で繊細なので、クォーツ式の腕時計などと比べると特に注意が必要です。
気になる方にとってはこれも自動巻き時計のデメリットと言えるかもしれません。

出典: http://ak-design.ocnk.net/product/434

湿気を避ける

腕時計は金属でできていますので、水が最大の敵です。
内部の部品が錆びると腕時計が正常に動かなくなってしまいます。
近年の腕時計はたいてい防水加工が施されていますが、ゴム製のパッキンは経年劣化しますので、長く使っていればそれだけで防水機能は低下していきます。
保管の際に重要なのは、乾燥した柔らかい布で水分を拭き取ることです。
汗の水分以外にも、肌の脂分が腕時計の金属を腐食させてしまいますので、その点でも腕時計はきれいに保っておく必要があります。
また、防水機能の低下をなるべく防ぐために、普段からなるべく湿気を避けるのも重要です。
具体的には、台所やお風呂場のような場所に持ち込まないこと、お風呂上りや激しく汗をかいたときに腕時計をつけないことです。

出典: http://mbp-ehime.com/tokeikoubou/column/3337/

磁気を避ける

自動巻き腕時計の内部の部品が磁気を帯びてしまうと、テンプの回転する速度が変化してしまい、誤差が大きくなったり、最悪の場合は止まったりしてしまいます。
耐磁性能を備えた腕時計もありますが、強力な磁気には耐えられるようなものではないため、磁気を発生するものからは距離を置いて保管するのが安全です。
磁気を発生するものとしてはスマートフォンや携帯電話、ノートパソコン、テレビ、スピーカー、電気かみそりなどがあります。
耐磁性能のある腕時計は5cm、ない腕時計は10cmほど距離をとることで、磁気の影響をほぼ防ぐことができます。
家庭での保管の際はもちろんのこと、外出先で貴重品を保管する際にも、腕時計とスマートフォンや携帯電話を近くに置かないよう注意する必要があります。

出典: http://watch-mix.com/watch-tinged-magnetic

このように接近させると腕時計が磁気を帯びてしまいますので要注意です。

出典: http://www.e-ami.co.jp/watchdoc

磁気を帯びていないかのチェックの様子です。

高温になる場所を避ける

高温自体が腕時計に悪影響を与えるほか、腕時計を暑い場所から急に寒い場所に移動すると内部に結露が発生します。
急な温度変化が起きるのを避けるという意味でも、高温になる場所を避け、常温で保たれている場所で腕時計を保管することが望ましいです。

出典: http://www.lunchsoon.org/log/2007/01/23.html

自動巻き腕時計用の保管用ケースとは

腕時計全般に使用できる汎用の保管用ケースと、自動巻き腕時計専用の、ワインディングマシーンと呼ばれるものがあります。

出典: https://plaza.rakuten.co.jp/aristos300/diary/201206020000/

汎用の保管用ケース

汎用の保管用ケースには、観賞にも使用できる一部または全体が透明のものと、純粋な保管用で中が見えないものがあります。

出典: http://www.syohbido.co.jp/category/00006I00000211.html

上部が透明で腕時計の観賞もできるタイプのケース

出典: http://www.toyocraft.com/goods/senior/sc124.htm

保管・持ち運び用の中が見えないタイプのケース

出典: http://www.toyocraft.com/goods/senior/sc114.htm

どちらも「枕」と呼ばれる器具にベルトを巻いて保管します。

ワインディングマシーンとは

ワインディングマシーンとは、自動巻き腕時計専用の保管用ケースで、腕時計をセットするとゼンマイを自動で巻き上げる機能がついているものです。
これに自動巻き腕時計を収納すれば、腕につけない時間が長くても自動巻き腕時計を動かしておくことができます。
ワインディングマシーンには家庭用のコンセントから電気を取るタイプと、電池で動くタイプがあります。
基本的には汎用のケースよりも価格が高めのようです。

出典: http://www.udedokei-oukoku.com/other/wm/owm001.html

腕時計1本用のワインディングマシーンです。

出典: http://kubocchannel.blog.jp/archives/50055206.html

腕時計3本用のワインディングマシーンです。

まとめ

スマートフォンや携帯電話で時刻を確認できる現代において、
腕時計には機能性以外にもファッションやコレクションといった
見て楽しむものとしての役割も求められています。
ぜひ徹底的にこだわって、お気に入りの腕時計を探してみてください。

出典: http://jdajkn691.blog.so-net.ne.jp/

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