世界中で続く大麻解禁…90年前は日本でも合法だったのイメージ

世界中で続く大麻解禁…90年前は日本でも合法だった

現在の日本では、大麻に対して「恐ろしい麻薬」というイメージが一般的です。しかし、大麻を客観的に見るとそのイメージが必ずしも正しいものではないことがわかります。世界の各国では解禁・合法化が急速に進んでいます。大麻をめぐる世界の潮流の中で、日本も解禁・合法化を真剣に考えなければならない状況に置かれていま2017年09月23日更新

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大麻ってよく聞くけど、どんな葉っぱなの?

コカイン、ヘロイン、モルヒネ、LSD、マジックマッシュルーム、・・・。
数ある非合法ドラッグの中でも、とくに知名度が高いのが大麻(マリファナ)です。

日本ではもちろん非合法ですが、大麻をめぐっては合法化についての賛否両論の議論や運動がなされています。
海外ではすでに大麻が解禁・合法化されている国も少なからずあります。

ここでは、大麻をめぐる議論・運動や国内外での大麻の取り扱いについて、さらには日本で大麻解禁。合法化が実現するのか、それがいつごろなのかについても探っていきます。

まずは大麻という植物の特徴から見ていきましょう。

戦前までは、身近な作物だった大麻

出典: http://www.city.otsu.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/image/group/71/4be3f702003.gif

大麻(アサ)はアサ科アサ属の一年草です。
成長が早く、草丈は大きいものだと3mに達します。

日本はもちろん、各国で古代から繊維用や食用に利用されてきました。
麻布や麻袋、麻ひもなどは大変身近ですよね。
これらの多くは大麻の繊維からつくられています。
麻繊維は大麻のほかにもカラムシ、ジュート、サイザル麻、マニラ麻などからもつくられますが、日本では大麻が一般的でした。

種子は食用にされたり、油を採取するのに用いられたりしてきました。
七味唐辛子に麻の実が入っているのは良く知られています。

第二次世界大戦前まで、大麻は日本では広く栽培され、利用されてきました。
嗜好品として吸引に利用されることはほとんどなく、大麻がもつ多様な産業上のメリットが活用されました。

大麻の栽培規制は戦後になってから

出典: http://ch.nicovideo.jp/zcool/blomaga/ar991535

日本で法律により大麻が規制対象になったのは昭和5(1930)年のことです。
それまでは大麻を規制する法令がなく、大麻の栽培・利用は合法化されていました。

「麻薬取締法」が制定され、この中で大麻は麻薬に指定されました。
しかしこの時点では、大麻の栽培は禁止されておらず、大麻は依然として主要作物でした。

戦後、GHQによって大麻の栽培は全面的に禁止され、昭和28(1948)年「大麻取締法」制定によって大麻の取扱いは免許制となりました。
大麻を自由に栽培することができなくなったのは戦後に入ってからなのです。

日本での大麻栽培は許可制

出典: http://ch.nicovideo.jp/zcool/blomaga/ar991535

終戦直後の日本において、大麻栽培者の数は2~4万人であったといわれています。
現在の大麻栽培者数は100人を下回っています。

現在の日本では、大麻の栽培をするためには「大麻取扱者」の免許が必要です。
栽培地は栃木県に集中しています。

出典: http://ktaimode.net/269.html

ほとんどは伝統織物用の麻糸、麻布の製造を主目的としており、その他に神事用(しめ縄)や漁網などが作られています。
栽培種は薬理作用のもとであるTHCをほとんど含まない改良種です。

大麻は北海道をはじめ、各地に現在でも自生していると言われています。

多くの場合、かつて産業用に栽培されていたものの栽培が行われなくなり、一部が野生化して現在に残ったようです。

大麻はこんな姿で出回っている! 乾燥大麻、大麻樹脂、液体大麻

出典: http://marijuana.seesaa.net/article/170877429.html

最もポピュラーな乾燥大麻

嗜好品として用いられる大麻のうち、最も一般的なのが乾燥大麻です。
花穂や葉を乾燥させ、煙草のように加工します。

一般的に「マリファナ」と呼ばれるのがこれです。

花穂から作られたものは「バッズ」と呼ばれます。
インドでは「ガンジャ」です。
パイプや紙巻で煙草と同じようにして吸引します。
水パイプや気化器(ヴェポライザー)で吸引する方法もあります。

出典: http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/drug/drug/taima.html

花穂や葉からとった樹液を固めたものが大麻樹脂です。
中東や欧米では「ハシシ」、インドでは「チャラス」や「チョコ」と呼ばれます。
乾燥大麻と同じような吸引の仕方をするほか、料理に混ぜたり、丸薬状にして飲み込むなどの摂取の仕方があります。

出典: http://blog.livedoor.jp/majoons/archives/1007423282.html

液体大麻

乾燥大麻の成分や大麻樹脂をアルコールや油に溶かして抽出したものが液体大麻です。

紙巻大麻(ジョイント)に垂らして喫煙したり、飲み物や料理に混ぜて摂取したりします。

大麻にはどんな害がある?

大麻を摂取すると、有効成分のTHCが脳神経のレセプターと結合してハイな状態をつくります。

大麻は脳の機能を妨げ、記憶や思考の能力を低下させたり、不安やパニック、そううつ状態、攻撃的行動を引き起こしたり、さらに妄想や幻覚を生じさせるといわれます。
また、発がん性物質による肺がんの危険性や心臓への害も指摘されています。

長期間使用すると依存性が高まり、使用をやめると禁断症状が現れるといわれます。
乱用をやめても後遺症のフラッシュバックが残り、ふつうの生活が難しくなるとされています。

出典: http://epilepsyu.com/blog/orally-administered-cbd-may-be-converted-to-thc-in-the-gut/

しかし、上で述べたような諸説と正反対の説もあります。

それに関しては、以下でご説明します。

大麻を吸うと、日本の法律では・・・?

大麻を取り締まる法律、「大麻取締法」

出典: https://twitter.com/haruchan420weed/status/610685726666010624

日本には、ドラッグ規制の法律として、
・麻薬及び向精神薬取締法(麻薬取締法)
・大麻取締法
・あへん法
・覚せい剤取締法
・麻薬特例法
の5つがあります。
大麻とあへんは「麻薬取締法」とは別の法律で規制されています。

大麻取締法で規制されているのは、大麻の花や葉の許可のない所持、輸入です。
成長した茎や熱処理した種子またはそれらから作った製品は規制の対象になっていません。

大麻で捕まった場合の罰則

出典: http://www.lifehacker.jp/2015/07/150726bengoshi_com.html

無免許、無許可で大麻の栽培や輸出入を行った場合、7年以下の懲役です。
営利目的の場合はさらに重く、10年以下の懲役で、さらに300万円以下の罰金が加えられることがあります。

大麻の不法所持や受け渡しは5年以下の懲役です。
この場合も営利目的なら7年以下の懲役になり、さらに200万円以下の罰金が加えられることがあります。

栽培や輸出入は「予備罪」も処罰の対象で、準備していたというだけでも有罪です。
また、国外犯も処罰対象になります。
つまり、日本人が外国で大麻を所持したことがわかれば、帰国後に日本で逮捕される可能性があるということです。

ドラマさながらの泳がせ捜査(コントロールド・デリバリー)

出典: http://www.jiji.com/jc/d4?p=wgs329-jlp10037753&d=d4_animal

大麻の輸出入は、空港や港湾の税関で厳重に監視されています。
しかし、ここで密輸入が見つかった場合でも、運び屋には一切何も告げずにスルーさせてしまうことがあります。
運び屋は「しめしめ、まんまとうまくいった」と、計画通り大麻を渡しに行くでしょう。
組織と接触したところで一網打尽というわけです。

組織の解明や組織ごとの一斉検挙を狙ったこの捜査方法がコントロールド・デリバリー、いわゆる「泳がせ捜査」です。

どういうこと? 日本で大麻を吸っても犯罪にはならない!

ここまできて、「あれ?」と思われた人もいるかもしれません。
栽培、輸出入、所持、受け渡しが処罰の対象になるというのは分かったけど、「使用はどうなのよ?」という疑問ですよね。

出典: https://flic.kr/p/swezVy

「吸引」は法律違反ではない?

じつは、大麻の「吸引」自体は法律違反ではないのです。
このあたり、とてもおかしいんですが、所持していたら有罪、でも所持はしていなくて吸っただけなら無罪なのです。
ヘロインやあへん、覚せい剤などの場合、「施用」、「吸食」、「使用」に罰則が設けられているのに対して、大麻では使用についての規制はありません。

日本には、護摩焚きや盆の迎え火などで麻を燃やす習慣がありました。
その煙を吸ってしまうと、マリファナを吸引したのと同じことになってしまいます。
これはさすがに逮捕できないでしょうというのが、大麻に使用規制を設けなかった理由のようです。

あの人も? 大麻でお騒がせした有名人たち

大麻取締法での逮捕者は、年間1,500~2,000人で、薬物犯罪としては覚せい剤に次ぐ逮捕者数となっています。
芸能人やスポーツ選手の逮捕報道もあとを絶ちません。

大麻解禁論者、高樹沙耶の逮捕

出典: https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201605/0009056291.shtml

元女優の高樹沙耶

記憶に新しいのは元女優の高樹沙耶の逮捕です。
2016年10月25日、沖縄県石垣島の自宅で乾燥大麻を所持していた容疑で逮捕されました。

高樹沙耶は以前から大麻解禁論者で、医療用大麻の解禁を訴えていました。
2016年夏の参議院選挙に立候補しましたが、このときにも医療用大麻の解禁を説いています。

この逮捕劇では、約30人もの捜査員が一斉に高樹容疑者の自宅に入りました。
しかも沖縄県警ではなく関東信越厚生局麻薬取締部が直接出向いて捜索・逮捕するという異例なものです。
メディアでは、医療用大麻解禁を訴える高樹容疑者を当局が執拗にマークし、入念に内偵・準備を行っていたものと報道されました。

医療用大麻は、海外で解禁が相次ぎ、日本での解禁待望論も高まっています。
高樹沙耶の逮捕は、こうした医療用大麻解禁の動きを潰そうとするものと見られています。

高樹容疑者は女優活動を休止して男性4人と共同生活を送っていました。
逮捕はワイドショーの格好の話題とされ、「謎の共同生活」「夜な夜なの大麻パーティー」などと興味本位に報じられました。

相撲界を震撼させた大相撲大麻力士大麻問題

出典: http://www.excite.co.jp/News/society_g/20080929/Cyzo_200809_post_995.html

若ノ鵬

2008年、大相撲会を大きく揺るがした事件が「大相撲力士大麻問題」です。
当時前頭筆頭だったロシア出身力士若ノ鵬が、路上に落とした財布から、大麻が混入されたロシア製煙草が見つかったのです。
日本相撲協会は若ノ鵬を解雇し、師匠の真垣親方は協会理事を辞職しました。

ことはこれだけでは終わりません。
再発防止のために協会が行った抜き打ちの尿検査で、同じくロシア出身の露鵬と白露山の尿が陽性反応を示したのです。
二人は大麻使用を否定しましたが、尿検査の結果から大麻使用は明らかと判断され、協会は二人を解雇処分としました。
その後、この処分をめぐって裁判が起こされ、控訴審まで争われましたが請求は棄却されました。
師匠の大嶽親方は協会委員から年寄りに降格、北の湖親方は理事長を辞任しました。

さらに翌2009年1月には若麒麟が乾燥大麻を所持していたとして逮捕されました。

大麻で捕まった面々

出典: http://pixls.jp/I0000413

高知東生

最近話題に上ったのは、2016年6月の高知東生(たかちのぼる)の逮捕です。
容疑は覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反です。
妻の高島礼子による涙ながらの会見が印象的でした。

俳優の加勢大周は、自宅に覚せい剤と大麻を所持していたとして2008年10月に逮捕されました。
裁判の初公判で芸能界引退を表明し、芸能界から去りました。

元サザンオールスターズの大森隆志は、2006年5月、覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の容疑で妻と共に逮捕されました。

古くは歌手の清水健太郎、元JAYWALKの中村耕一、ロック歌手の内田裕也、俳優の萩原健、カルーセル麻紀、いしだ壱成、研ナオコ、井上陽水、にしきのあきら、美川憲一、長渕剛、桑名正博、勝慎太郎、ポール・マッカートニー等が大麻取締法違反で逮捕されています。

「大麻絶対ダメ!」の国々とは?

大麻は日本だけでなく、世界のほとんどの国で禁止薬物とされています。
国連の薬物犯罪事務所(UNODC)と国連薬物統制計画(UNDCP)が大麻を不正薬物としており、国際的な取り組みが行われています。

しかし、大麻への法規制や感覚は地域や国によって大きな温度差があります。
西ヨーロッパなどでは大麻に対して比較的寛容なのに対し、東南アジア諸国は非常に厳格です。

出典: http://www.newsclip.be/article/2017/03/07/32353.html

大麻ダメ絶対のタイ王国

たとえばタイでは、大麻を含む麻薬の製造や販売を行った場合は死刑です。
これまで非常に多くの麻薬関係者が逮捕され死刑になりました。

外国人でも死刑が執行された例があります。
麻薬の所持だけでも刑務所に収監されます。 
また、麻薬組織の壊滅が政府にとっての重要課題とされた時期があり、その際には証拠不十分でも捜査官が捜査・摘発の段階で麻薬組織と判断した場合、被疑者の殺害が許されました。

シンガポール、インドネシア、マレーシアでも麻薬の製造・販売・所持は厳罰です。

東南アジア諸国での大麻合法化はいつになるのか?
その答えは、簡単には見つかりそうもありません。

大麻は合法化した方が良いという主張はなぜ?

出典: https://youtu.be/2FvzA-zOd58

健康に対する有害性や攻撃的行動に結び付く可能性が指摘され、国際的な規制が行われている大麻ですが、いっぽうで解禁・合法化を主張する議論や運動が高まりを見せています。

22人の各国の政治家や科学者からなる「薬物政策国際委員会」は、これまで行われてきた厳しい薬物政策が成果をあげられず、逆に大きな暴力・犯罪を引き起こしてきたとしています。
同委員会は、麻薬犯罪組織を弱体化するため、実験的に大麻を解禁・合法化してみてはどうかという提言をしています。
大麻合法化によって得られるメリットは、大麻の害に勝るという考え方です。

このように大麻の合法化を求める主張・運動の背景には、これまでの大麻の認識とは異なる研究成果等の出現があります。

大麻の中毒性は低い

アルコール、ニコチン、コカイン、ヘロイン、カフェインを大麻と比較したところ、依存性、離脱症候群、耐性形成は大麻が最も軽度であるという結果が出たという発表がありました。
これによれば、大麻は煙草やカフェイン飲料よりも中毒性が低いということになります。

大麻利用者がよりハードな麻薬に進むケースは少ない

これまで、大麻は入門的な薬物で、大麻を経験した人の多くがコカインやヘロインなどよりハードで有害性の高い麻薬を利用するようになるといわれてきました。

しかし、2008年と2010年にアメリカで行われたアンケート調査では、大麻利用者の数が1520万人から1740万人に増加したのに対し、コカイン利用者数は190万人から150万人に減少、ヘロイン利用者数には変化がありませんでした。
このことから、大麻利用者数とコカイン・ヘロイン利用者数に連動性はなく、大麻利用者がハードな麻薬の利用者に進むとはいえないというのです。

大麻と肺がんの因果関係は証明されていない

出典: https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/kokyukigeka/about/disease/kanja02_01.html

これまで、大麻には発がん性物質が含まれ、吸引によって肺がん発生リスクが高まるといわれてきました。
しかし、大麻吸引と肺がん発生の因果関係について、統計調査や医学的研究によって証明されていないという指摘があります。
また、大麻のヘビーユーザーたちに肺がん患者が多いという傾向は認められないという主張もあります。

「大麻の吸いすぎは危険」というのは誤り

出典: https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8A/

これまで、一定量以上の大麻を短時間で吸引すると急性中毒症で死にいたるとされてきました。
ところが、実際には大麻の吸い過ぎで死んだという報告はないということです。

大麻を吸引すると狂暴になったり攻撃的になったりするということはない

出典: http://pinky-media.jp/item/I-PA000000000004276867

大麻を吸引すると、他の麻薬と同じように攻撃的な行動に走ったり、強い依存性のために犯罪を起こしたりするというイメージがもたれてきました。
中には、幻覚や酩酊によって自己喪失状態となり、意識のないままに危険な行動を引き起こすと考える人もいました。
しかし実際には、大麻による酩酊は非常に軽度で、また依存性・中毒性も低いため、大麻を原因として攻撃や犯罪行動に走るということはないという指摘があります。

産業界からも大麻栽培の合法化を求める声が上がっている

大麻は戦前まで、政府が栽培を奨励する産業上非常に重要な作物でした。
現在大麻の栽培は衰退していますが、産業界では解禁・合法化を求める声が高まっています。

出典: http://blog.livedoor.jp/kiyoudoor/archives/51442037.html

繊維から糸や布をつくるのはもちろん、住宅建材やバイオプラスチックの原料としても有用であると考えられています。
種子から取れる油は食用・燃料用になります。
大麻草の成分からは薬の原料を得ることができます。

大麻栽培を合法化すれば、大麻の収穫量が格段に増え、大麻のメリットを享受できるようになります。

ただしこれは酩酊成分のTHCがほとんど含まれない改良種栽培の合法化を求めるもので、嗜好品としてのマリファナ合法化を求めるものではありません。

アメリカの大麻事情は?

出典: http://www.cnn.co.jp/world/35072099.html

アメリカの連邦法では、大麻は規制薬物で、製造や所持は非合法です。
ところが、州法では合法としたり、犯罪とはしないという州がどんどん増えています。

2012年、ワシントン州で嗜好用マリファナの私的使用が合法化されました。
これがアメリカにおける州単位での大麻合法化の始まりです。
その後、コロラド州、アラスカ州、ワシントンDC、オレゴン州、カリフォルニア州、マサチューセッツ州、ネバダ州、メイン州で、嗜好用大麻が相次いで合法化されました。

大麻合法化は世界で拡大している?

オランダでは大麻は事実上合法

出典: http://blog.englishvitamin.com/article/23685310.html

オランダの法律では大麻は非合法です。
しかし、大麻を含むソフト・ドラッグの使用者が多く、完全になくすことができません。
また、ソフト・ドラッグへの規制を強めると、ソフト・ドラッグとハード・ドラッグが同じ闇市場に出回ることになり、ハード・ドラッグ使用者を増やしてしまうことになりかねません。

このため、オランダ政府は1996年から「ソフト・ドラッグに関する寛容政策 (Gedoogbeleid)」を設け、ソフト・ドラッグの販売や所持・使用を条件付きで解禁することにしました。
麻薬取締政策上、大麻を解禁した方がメリットが大きいという判断です。

現在のオランダでは、喫茶店などでマリファナを購入し楽しむことができます。

ポルトガルでは事実上大麻解禁

ポルトガルでは、2001年以降、大麻は非犯罪化されています。
犯罪とはみなさないというもので、事実上の解禁です。

スペインでは大麻は合法

スペインでは大麻を含むソフト・ドラッグの使用は合法です。
ただし販売は規制されており、自由に売買できるわけではありません。
2006年以降は種子の販売が合法化され、個人による大麻栽培が普及しています。

ウルグアイは最初の正式な大麻解禁国

出典: http://yuuma7.com/%E5%A4%A7%E9%BA%BB%EF%BC%88%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8A%EF%BC%89%E3%82%92%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%82%80%E6%97%85%E3%80%81%E5%90%88%E6%B3%95%E3%81%A7%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%82%81%E3%82%8B/

南米のウルグアイは、2013年より政府の監視下で大麻の製造・流通・販売を認めています。
大麻をほぼ完全に合法化した最初の例です。

ジャマイカでも大麻の所持解禁

ジャマイカでは大麻の売買・所持・喫煙は禁止されていますが、2014年に少量のマリファナに限り所持を解禁しました。

アルゼンチンでは大麻は事実上合法

アルゼンチンでは大麻の製造・販売・所持・使用が違法とされてきましたが、2009年に最高裁がこれを違憲と認定しました。
このため大麻の個人使用や所持は事実上合法化されました。

ブラジルでは大麻で逮捕されない

ブラジルでは少量の大麻を個人使用のために所持しても逮捕されません。
ただし所持が見つかった場合、社会奉仕や薬物講習への参加が命じられます。

オーストラリアでは一部の地域で解禁

オーストラリアでは、西オーストラリア州などの一部地域で大麻の所持や栽培が犯罪に問われなくなっています。

医療用大麻はたくさんの国で解禁済み

出典: http://www.cnn.co.jp/world/35072099.html

カナダ、イスラエル、ベルギー、オーストリア、オランダ、イギリス、スペイン、ドイツ、フィンランド、オーストラリア、コロンビアなどでは、医療機関が患者に対して処方する医療用大麻が解禁されています。
大麻には腰痛、消耗症候群、慢性痛、食欲増進、吐き気などの症状を抑えるメリットがあります。
パイプなどで乾燥大麻を煙草と同じように喫煙します。

日本での大麻合法化はいつ?

出典: http://www.kachispo.com/k/1268/

これまで見てきたように、世界では大麻の合法化や非犯罪化が急速に進んでいます。
そうした潮流の中にあって、日本はいまだに大麻栽培・所持に対し厳罰を科しています。
大麻の負の側面のみが喧伝され、メリットはほとんど顧みられていません。

医療用大麻はほとんどの先進国で合法化されており、日本は先進国の中で孤立した存在になっています。
日本での大麻解禁・合法化は、いつか実現するのでしょうか?
そしてそれはいつなのでしょうか?

2020年の東京オリンピック開催に向け、各国からの旅行者増加が見込まれる状況にあって、日本は大麻への対応の方向転換を迫られているということができます。
外国人旅行者の中には、医療用大麻を処方されている患者が含まれるでしょう。
先進各国が認めている医療用大麻所持が、日本では5年以下の懲役にされてしまいます。
これはさすがに国際バランスを欠いているといわざるを得ません。

大麻解禁の運動を行っている人々の間では、少なくとも医療用大麻の合法化は2020年前に実現するとみなされているようです。
さらに嗜好用大麻の合法化も、そのあと遠くない時期に実現するのではないかという予測が多数派のようです。

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