彼岸花の毒や致死量は?症状・毒がある場所・毒抜きなど【意外な効果も】のイメージ

彼岸花の毒や致死量は?症状・毒がある場所・毒抜きなど【意外な効果も】

彼岸花には毒があることをご存知の方は多いのではないでしょうか。 致死量も毒抜きの方法なども気になりますよね。死人花・曼珠沙華とも呼ばれる彼岸花の毒や致死量について、また、彼岸花の毒がある場所や彼岸花の持つ毒の症状や毒抜きの方法などについてもご紹介いたします。2017年08月20日更新

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▼彼岸花の毒の致死量は何g?毒のある場所や毒の症状、毒抜きの方法などをご紹介!

出典: http://free.gatag.net/2010/10/12/070000.html

秋の彼岸頃から目にすることが多い彼岸花(ヒガンバナ)。その花の姿や有毒性であることから不吉な花として知られていることが多いようです。しかし、有毒性とは言ってもきちんと気をつけていれば毒による症状の発症や死亡などを避けることが可能ですので、ぜひ知識として身につけておきましょう。

別名がたくさん!彼岸花の名前一覧

出典: http://blog.goo.ne.jp/takokokekokko/e/a6d077589fd7f2b768e3a5668ba0da1b

「死」に関する異名の数々…

彼岸花は花の姿や花の生態などからつけられた別名や異名が多くあることでも知られています。曼珠沙華や死人花、狐花、幽霊花……。見る限り物騒なイメージが多めですね。

しかし、曼珠沙華などは赤い花や天上の花というおめでたいことに使われるもの。彼岸花は見た目から少し儚さを感じますが、美しい花と言えるでしょう。

別名: 曼珠沙華(マンジュシャゲ)、天蓋花(テンガイバナ)、リコリス 異名: 死人花(シビトバナ)、地獄花(ジゴクバナ)、幽霊花(ユウレイバナ)、剃刀花(カミソリバナ)、狐花(キツネバナ)、捨子花(ステゴバナ)、葉見ず花見ず(ハミズハナミズ)、歯欠婆(ハッカケババア)など

▼彼岸花の毒のある場所・毒性の強い部分はどこ?

出典: https://www.pinterest.jp/pin/211317407496579174/

彼岸花はすべての部分に毒がある

毒のある場所がわからなければ対処のしようもありません。しかし、説明で少しだけ説明したように彼岸花の毒は全草有毒と呼ばれる、花のすべての部分に毒を持つと言われる植物。

早速どのような毒が含まれているのか、また、うっかり触ってしまった!どうしよう?という時のことについて軽くご紹介していきます。

彼岸花の毒の場所は・・・花・葉・茎・球根のすべて!

出典: http://www.tousan13.com/?p=8029

彼岸花の毒のある場所は花・葉・茎・球根といった目に見える・見えない部分すべてに毒を持つ全草有毒の球根性植物です。すべてに毒が含まれているのですが、特に鱗茎(球根)に「リコリン」や「ガランタミン」などのアルカロイドの一種の毒が多く含まれています。

特に小さい子供や犬などは彼岸花のある場所に近づけないように注意

出典: http://www.irasutoya.com/2016/10/blog-post_977.html

小さい子供がいるご家庭には彼岸花の毒に注意をした方がいいかもしれません。子供はまだ物心つかない時には食べていいものとそうでないものの違いがよくわからず、なんでも口の中に入れてしまうことが多いかと思います。また、小さい子供だけではなく犬や猫などのペットなども道端にある草や花などを食べてしまうことが多いので、そのような場合には特に注意が必要だと言えるでしょう。

犬の散歩中に彼岸花のある場所へ行くのが心配・・・食べないようにするためには?

滅多に近づくことはないと思うのですが、まれに犬も雑草を口にすることがありますよね。子供だけではなく、ペットを大切にしており犬などの散歩をする機会が多いという家庭は特に気をつけたいですね。犬の場合は散歩ルートなどで秋は彼岸花の咲いている道を通ることもあると思うので、彼岸花が多くある場所に近づけないようリードで彼岸花から遠ざけたり、散歩ルートを変更したりすることで犬の彼岸花誤飲を防ぎましょう。

彼岸花の毒のある場所を触ってしまった!致死量は?

出典: http://kobe.travel.coocan.jp/taka/higanbana.htm

小さい頃、もしかするとご家庭で「彼岸花は触っちゃダメ!」と怒られた経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、ただ触っただけで身体に毒の症状があらわれるなどの影響があるわけではありません。基本的に彼岸花の毒は経口摂取、つまり口の中に直接入れることで毒の症状があらわれます。

彼岸花の毒を摂取して毒の症状を出さないためにも、触ったあとはきちんと手洗いを

出典: http://01.gatag.net/0002787-free-illustraition/

「口にすることで毒が身体に入るのであれば、自分は成人してるし大丈夫!」と思っていても、家族や友人の子供と彼岸花を鑑賞しに行く、というイベントがないわけでもありません。特に小さい子供や、犬などのペットに関しては誤って口に含んでしまうこともあるかもしれないので、注意が必要になってきます。

たとえば、彼岸花の茎に含まれる水分がついたまま外でお弁当を食べたり、お菓子を食べたり……ということもあるかもしれません。そのような状態になると少量であっても毒性がないというわけではないので、下痢や吐き気といった症状を起こす可能性があるということにもなります。彼岸花を鑑賞しに行った時は万が一のためにも、帰ってきたらきちんと手洗いをして毒を洗い流しておくことが大切です。

▼球根一つあたりの彼岸花の毒の致死量・彼岸花の持つ毒の症状は?身体からの毒抜き方法とは

出典: http://publicdomainq.net/stomachache-diarrhea-constipation-0001923/

次に、球根一つあたりの彼岸花に含まれる毒「リコリン」の致死量や毒が身体に入ってしまったときにあらわれる症状などについて。リコリンはヒガンバナ科の植物に多く含まれている毒で、毒性は強くないものの多く摂取しすぎてしまうと死亡してしまう可能性があるといわれる恐ろしい毒でもあります。

そんなに多く摂取しなければ大事になることはないのですが、小さい子供や飼育しているペットなどがいる家庭においては特に気を遣っていきたいところですね。

彼岸花に含まれる毒「リコリン」の球根一つあたりのヒトに対する致死量は約10g

出典: http://sozai.yutorilife.com/o_higan01.html

野山に咲くことが多く比較的目にしやすいヒガンバナの持つ毒のうちのひとつ「リコリン」の毒の致死量について。人の体格によっても変わりますが、ヒトに対する致死量は約10gほどなのだそうです。このリコリンは熱に強く、水溶性であるという性質を持っています。

そのため、特に江戸時代以前の昔の人は飢餓に苦しんでいた際に良質なデンプンも含んでいるといわれるヒガンバナを数日間水にさらし、食用にしていたということもあるのだとか。もしもの時の大切な食物が強く育つヒガンバナだったのでしょう。

彼岸花含む、ヒガンバナ科の毒を摂取した際に身体にあらわれる症状一覧。致死量の場合は心停止もあり得る・・・

出典: http://mangatop.info/sozai/jinbutuman/3651/

彼岸花だけではなく、ヒガンバナ科にはスイセンなどの花も含まれます。これらヒガンバナ科の植物を摂取した時に毒がもたらす身体への影響を下記に症状一覧としてご紹介いたします。

毒の症状は循環器系、神経系、消化器系などにあらわれる

循環器系から神経、消化器、その他の身体の部分において多くの影響を持っていることがこちらからわかりますね。彼岸花の毒性はアルカロイドの中でも比較的弱く、少量の服用(2~3g程度)では短い潜伏期間のあとに悪心、嘔吐や下痢・発汗などの軽度の症状があらわれることが多いようです。

▼循環器系:頻脈、胸痛、重篤な場合は心停止。 ▼神経系:眩暈、麻痺、脱力感、筋力低下、筋肉痛、振戦。神経炎。 ▼消化器系:悪心、嘔吐、腹痛、下痢、流涎。粘液血性下痢、食道狭窄を起こすこともある。 ▼その他:体液・電解質バランス異常(嘔吐や下痢が酷い場合)。結膜炎、皮膚炎(lily rash)。

症状は深刻・・・致死量の毒だけではなく、少量の毒にも注意する

大量に服用すると神経麻痺などの可能性も高く死亡の危険も考えられますが、基本的にヒトの場合は初期の段階で毒を身体から排出する消化器系の症状だけでとどまることが多いと言われています。

万が一毒を摂取してしまった時の処置は?身体からの毒抜き方法

彼岸花は全草有毒なので、どの部分であっても危険です。もし触ったのであれば手洗いを念入りに行い、食べてしまっていた……というときには家庭内の処置として嘔吐を促すか、吐き出すことができなかった場合やきちんと毒が身体の外に出ているかどうか心配な時には医療機関(内科・消化器科)での受診をおすすめします。

*彼岸花中毒で中枢作用や流涎、下痢が激しいときはアトロピンの静注が効果的である。 *彼岸花の鱗茎を少量摂取した場合:対症療法。 大量の場合(特異的な治療や解毒剤・拮抗剤はない)。 *基本的処置:催吐、吸着剤・下剤の投与。 対症療法:嘔吐、下痢による脱水に対する処置(体液や電解質のモニター)。

ヒガンバナ科の毒を有効活用!鱗茎を使った生薬「石蒜(せきさん)」

出典: http://sozai.yutorilife.com/o_higan.html

毒を持つことで知られている彼岸花ですが、鱗茎をすりつぶして「石蒜(せきさん)」という生薬になります。彼岸花の持つ毒であるリコリンなどのアルカロイドには、鎮痛や降圧、催吐などの作用があるためアメーバ赤痢などの治療薬として、ガランタミンは小児麻痺後遺症やアルツハイマー病などの治療薬として使われています。

石蒜には去痰・利尿・解毒・催吐る効能があるが、日本でも中国でも専ら民間療法として用いられている。一般に催吐の目的で内服させる以外は外用し、鱗茎をすりおろしたもので肩こりや乳腺炎、乳房痛などの湿布薬とする。また腎炎などによる浮腫に石蒜を単独あるいは唐胡麻(蓖麻子)と混ぜたものをすりおろして足裏の涌泉穴に塗布する方法がよく知られている。

有毒性ではあるものの、それらの毒をうまく活用した薬というのは素晴らしいですよね。しかし、有毒性であることには変わりありませんので薬を作ろうと思うのではなく、生薬として販売しているものを服用しましょう。

彼岸花の毒抜きの方法とはどんなもの?毒抜きの方法が知りたい!

出典: https://www.pakutaso.com/20150921271post-6102.html

彼岸花を敢えて食べようということは現代ではなかなかないと思いますが、昔までは彼岸花を採取したあと、数日間水にさらして毒抜きをすることが多かったようです。ヒガンバナ科が含むことの多いアルカロイドは熱に強く、水溶性であるとのことなのでただ煮たり焼いたりするだけでは毒抜きをすることができません。水にさらし、煮沸などを行い毒抜きをする必要性があります。

つまり、食用となるデンプンを取り出すために毒抜きをしなければならないのですね……。手順を間違えてしまうと彼岸花の毒が体内に入ってしまい毒の症状が出る可能性もあるため、生半可な知識では行わない方が身のためでしょう。

実際に彼岸花の毒抜きをして食用にしたいという方は・・・

死なないようにヒガンバナを食べてみた | ざざむし。

上記は、実際に毒抜きを行い彼岸花を食べてみたことのある方のサイトです。こちらでは根や茎をとって球根をすりおろした後、毒抜きはジャガイモのデンプンだけを取り除くような手順で行い、干してから調味料などを加えてもやしチヂミとして召し上がったのだとか。やるにしても毒抜きはきちんと行うことが大切ですが、万が一毒抜きがなされておらず身体に彼岸花の毒の症状が出てしまうと大変なのであまりおすすめはできません……。

▼万能!モグラ除けにもなると言われる彼岸花

出典: http://01.gatag.net/0010201-free-illustraition/

彼岸花は有毒性の花として知られており、美しいけどなかなか近づきにくい雰囲気を出していますよね。彼岸花はモグラ除けにもなるため大変ありがたい植物だったのです!一体彼岸花に秘められたモグラ除けになる理由とは一体何なのでしょうか。

彼岸花が田んぼに多いのはモグラやネズミ除けに関係している

出典: http://kobe.travel.coocan.jp/taka/higanbana.htm

彼岸花はどこでも見受けられますが、特に田舎の田んぼにはへりに彼岸花が咲いていることが多いですよね。モグラやネズミ、虫などの田んぼを荒らす動物は、彼岸花の鱗茎の毒を嫌うのだそう。そのため、ほぼ人の手で彼岸花が植えられていることが多いようです。

日本では水田の畦や墓地に多く見られるが、人為的に植えられたものと考えられている。その目的は、畦の場合はネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、墓地の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため[2]とされる。モグラは肉食のためヒガンバナに無縁という見解もあるが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まないためにこの草の近くにはモグラが来ないともいう。 有毒なので農産物ではなく年貢の対象外とされたため、救荒作物として田畑や墓の草取りのついでに栽培された。

しかし、畑などでモグラの被害を受けて「実際にやってみたけど全く効果がなかった……」という声が上がっているのも事実。そのようなときにはモグラ撃退グッズを使用しつつ、彼岸花をたくさん植えると効果的かもしれません。

▼彼岸花はまさに毒を以て毒を制す!悪いところばかりじゃない

出典: http://www.sai-create.com/photograph/2010/0906.html

経口摂取による毒で身体には悪いものの、その一方で生薬として使われていたりモグラ除けとして使われていたりと使用用途の高い彼岸花。毒は怖いですが、水溶性なのできちんと手洗いをすることで身体に影響があるということはほとんどないでしょう。

ただ、本当に小さい子供や犬など自分で判断できないような方・動物たちに関しては触ったり口に入れたりすることがないよう気をつけたほうがいいものとも言えます。秋口になると美しい彼岸花を見かけることが多いので、注意しておきたいですね。

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佐藤とろ
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