道後温泉って「千と千尋の神隠し」のモデルなの?のイメージ

道後温泉って「千と千尋の神隠し」のモデルなの?

千と千尋の神隠しのモデルになった場所は複数あるのですが、四国愛媛県松山市にある道後温泉もその1つと言われています。 確かに道後温泉が持つノスタルジックな雰囲気が千と千尋の神隠しの舞台感が出ている気がしますし、道後温泉の本館は雰囲気ありますね!2017年11月13日更新

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目次

  1. 「道後温泉」と「千と千尋の神隠し」の気になる関係
  2. 道後温泉とは
  3. 比較して納得!道後温泉はリアル「千と千尋」
  4. 道後温泉以外の「千と千尋の神隠し」のモデル
  5. 台湾の九份(道後温泉の他にもあった千と千尋のモデル)
  6. 群馬の四万温泉(道後温泉の他にもあった千と千尋のモデル)
  7. 長野の渋温泉(道後温泉の他にもあった千と千尋のモデル)
  8. 岡山県の湯原温泉(「千と千尋の神隠し」のモデル比較)
  9. 山形の銀山温泉(「千と千尋の神隠し」のモデル比較)
  10. まとめ

「道後温泉」と「千と千尋の神隠し」の気になる関係

四国松山の古くからある温泉「道後温泉」の本館って、宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」の油屋に似ていて

「千と千尋の神隠しのモデルなのでは?」と考える人が多く、ネットでも話題になっています。

実際は、どうなのでしょうか?気になるので調べてみました。

宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」とは?

出典: https://nevalalee.wordpress.com

宮崎アニメの「千と千尋の神隠し」を知らない人はいないと思いますが、
ここで「千と千尋の神隠し」のことを振り返ってみたいと思います。

「千と千尋の神隠し」(せんとちひろのかみかくし)は、スタジオジブリが制作した長編アニメ映画で、監督は宮崎駿さんがつとめました。

宮崎監督のアニメ映画のファンは多いですが、とくにこの「千と千尋」のファンという人も多いのでは?と思います。

「千と千尋」は2001年7月に日本公開されましたが、興行収入は300億円を超えたんだそうです。

(ちなみに、この数字は、日本歴代興行収入第1位で、2017年現在も破られていません。)

「千と千尋」は、"湯屋"という古い日本の温泉施設が舞台になっているにも関わらず、世界でも評価されてベルリン国際映画祭では「ブラディ・サンデー」と共に金熊賞を受賞しました。またアメリカのアカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しました。

また、イギリスのBBCが世界の177人の映画評論家を対象に人気投票を実施したところ、「千と千尋の神隠し」は「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位に選ばれたそうです。

凄いですね!

「千と千尋の神隠し」の魅力は、たくさんあると思いますが、このアニメ映画がファンを魅了する要因の1つに、
アニメ映画の中で登場する"独特で懐かしいような雰囲気を持った建物や街並み"の存在が挙げられます。

とくに主人公の少女、千尋(ちひろ)が働くことになる「油屋」という湯屋は、見る者の興味を一瞬で引き込んでしまうような魔力さえ感じる程の建物に描かれてます。

現実にこんな建物があれば、是非行ってみたいと思うような建物が「油屋」なんですが、この「油屋」に道後温泉の雰囲気が似ている、と話題になっているんですね。

油屋とは(アニメ「千と千尋の神隠し」の舞台)

油屋とは、主人公の少女、千尋(ちひろ)が働くことになる湯屋で、外観は一見すると和風建築なのですが洋風の塔が付随していたり、
またその中を見るとエレベーターやボイラー、コンクリートの土台があったりと、いろんな時代の素材をごちゃ混ぜにしたカオス的建物で、
まさに、ブリューゲルの傑作「バベルの塔」的な魅力を感じることができる不思議な建物です。

また、油屋の正面玄関に行きつくまでに広がっている「食堂街」や「飲み屋街」も日本の古い温泉街に見られたような街並が描かれていて、映画を見る者を引き込んでしまいます。

そもそも「油屋」というネーミングにも、日本の古いことわざ「油を売る」の意味を理解しておく必要があります。
(外国の人にはちょっと難しいですよね…)

「油を売る」とは、人目を盗んで怠けることや、無駄話をして時間をムダに過ごすこと…などの意味がありますが、
これは、油の行商人が客先へ油を届ける際に、客の油容器の中に油が垂れ終わるまで(ネットリしているので)時間がかかり、このスキマ時間を客と雑談することで場をもたせていたことから「油を売る=怠ける」という意味になりました。

つまり、「油屋」というネーミングには、客が"人目を盗んでゆっくり骨休めができる場所"です、というメッセージが込められていると考えることができます。

(さらにその奥には"人間をダメにする"快楽もあったり……。)


"人目を盗んで"というところが、また客を惹きつけるんですが、じつは人目を盗む理由があったんです。

湯屋(アニメ「千と千尋の神隠し」の舞台)

人目を盗む理由とは、どういうことかと言うと、

湯屋とは、浴場(お風呂)がある建物のことで、かって寺院が民衆のため大浴場を設けたのが始まりです。

しかし、時代を経るに従い、湯屋で提供されるサービスは多様化していき、湯女というスタッフが登場します。

「湯女」は、湯屋で働く女性のことで、風呂でお客の身体を洗う他にも、自分の身体を売る売春の風習が各地の湯屋にありました。

この辺りに、油屋のお客が"人目を盗んで"行く場所というイメージが込められていて、「油屋」の建物全体に"人間をダメにする"一種の魔力的魅力を感じてしまう一因になっているのかも知れませんね…。

そもそも「油屋」の主人の湯婆婆は"魔女"なんで、わざと"人間をダメにするような"トラップが仕掛けてあるのかも知れません。

道後温泉とは

そんな、"人間をダメにする"一種の魔力的魅力を感じてしまう「油屋」の建物が、道後温泉をモデルにしたのでは?という話題があります。

道後温泉(どうごおんせん)とは、四国の愛媛県松山市に古くからある温泉で、日本三古湯の一つといわれています。

道後温泉には3000年もの歴史があり、日本神話の時代から存在が知られ、当時の人々が病気療養などのために滞在したそうです。

また、道後温泉は明治の文豪、夏目漱石の「坊っちゃん」にも登場するので名前は超有名ですよね。

そんな道後温泉の温泉街は、中央に位置する「道後温泉本館」を中心に広がっています。

現在、道後温泉には三ヶ所共同湯(外湯)があって、「道後温泉本館」はその中の1つになります。

「道後温泉本館」とは(アニメ「千と千尋の神隠し」のモデル)

道後温泉本館(どうごおんせんほんかん)は、道後温泉の中心に位置する共同温泉浴場で、「坊っちゃん湯」と呼ばれることもあります。

第二次世界大戦の前に建築された建物で、温泉街というか松山市全体のランドマーク的存在で国の重要文化財にも指定されています。

具体的には、4つの建物が国の重要文化財に指定されています。

・神の湯本館棟:1894年(明治27年) 3階建で屋上に宝形造の塔屋(振鷺閣)があり、3階には夏目漱石が使用した「坊っちゃんの間」があります。

・又新殿、霊の湯棟:1899年(明治32年) 皇族の入湯用に建てられました。

・玄関棟:1924年(大正13年)

・南棟:1924年(大正13年)

メインになるのは「神の湯本館棟」ですが、"神の湯"というネーミングにも、アニメ「千と千尋の神隠し」との共通性を感じます。

(そもそもアニメに登場する「油屋」は、八百万の神様達が日頃の疲れを癒しに全国各地から訪れる場所、と説明されていますので。)

また、宮崎駿監督本人も「色々な温泉が入っていて特定のモデルはないけれど、道後温泉は確かに入っている」と述べていますので、道後温泉が「千と千尋の神隠し」のモデルという話は本当の話だったということになります。

比較して納得!道後温泉はリアル「千と千尋」

では具体的には、道後温泉のどの辺が「千と千尋の神隠し」と似ているのでしょうか?

アニメ「千と千尋の神隠し」の中のシーンを回想しながら注意深く比較してみると、
確かに、「あ~こんな場所アニメに出てきた気がする…」というような風景が見つかります。

例えば、

・油屋の正面玄関の木造りの重厚な重層構造、
・千尋やリンたちが寝ていた畳の部屋、
・千尋が泥団子を食べた障子で隔てられた廊下と縁側、

など、比較するとよく似てると思います。

おそらく宮崎駿監督はじめとして、アニメ「千と千尋の神隠し」の制作スタッフは、各地のこういった建物を取材しまくって、その中からエッセンス的なものを抽出することで、あの「油屋」という魅惑的な建物を完成させたんでしょうね!

道後温泉以外の「千と千尋の神隠し」のモデル

知られていることですが、道後温泉以外にもアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルと噂され比較しても似ている旅館はあります。(台湾の九份とか…)

その代表的な場所を比較しながら見てみたいと思います。

台湾の九份(道後温泉の他にもあった千と千尋のモデル)

九份(きゅうふん)は、台湾の北部の町基隆市の郊外にある町で、19世紀に金がみつかり採掘が始まったことで発展した町です。

金の採掘の最盛期は、台湾の日本統治下の時代に行われたことから、九フンの街並みは「古き日本」のノスタルジックな面影を色濃く残しています。

金鉱山が閉山されてから後は、九フンは急速に衰退し台湾でも忘れられた存在となっていたが、映画「悲情城市 (A City of Sadness)」のロケ地に採用されて再び脚光を浴びるようになりました。

ちなみに、道後温泉と同様に台湾の九フンも「千と千尋の神隠し」のモデルとして知れ渡っていますが、ジブリや宮崎監督は否定しています。

(比較的に似ていると思うのですが?)

群馬の四万温泉(道後温泉の他にもあった千と千尋のモデル)

四万温泉は、群馬県吾妻郡中之条町にある温泉旅館街で、坂上田村麻呂が蝦夷征討の際に立ち寄って温泉を発見したとする話が残っています。

国民保養温泉地第一号の指定を受けるなど群馬の代表的温泉です。

また、旅館積善館の浴場は群馬県の文化財に指定されています。

所在地:群馬県吾妻郡中之条町

群馬は、関東一の温泉大国として有名で他にも有名な温泉があります。

・草津温泉:群馬県吾妻郡草津町草津
・水上温泉:群馬県利根郡みなかみ町湯原
・伊香保温泉:群馬県渋川市伊香保町伊香保
・万座温泉:群馬県群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉

長野の渋温泉(道後温泉の他にもあった千と千尋のモデル)

渋温泉は、長野県下高井郡山ノ内町にある温泉旅館街で、1300年前に行基が発見したと言われています。

戦国時代の武将「武田信玄」の隠し湯のひとつがあり、川中島の戦いで傷ついた兵士が療養した場所でもあります。
他にも、江戸時代に佐久間象山や小林一茶、葛飾北斎などが訪れています。

長野も温泉天国として有名で渋温泉の他にも有名な温泉があります。

・みづほ温泉:長野県東御市和3875
・五色温泉:長野県上高井郡高山村五色温泉
・鹿塩温泉:長野県下伊那郡大鹿村鹿塩633
・七味温泉:長野県上高井郡高山村七味温泉
・馬曲温泉:長野県下高井郡木島平村大字往郷5567-1
・白骨温泉 :長野県松本市安曇4181

岡山県の湯原温泉(「千と千尋の神隠し」のモデル比較)

湯原温泉は、岡山県の北部、真庭市湯原にある温泉旅館街で薬湯として広く知られています。

豊臣政権の五大老の一人の宇喜多秀家の母が、ここで病を癒したとされています。

山形の銀山温泉(「千と千尋の神隠し」のモデル比較)

銀山温泉は、山形県尾花沢市にある温泉旅館街で、NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台にもなりました。

銀山川の両岸に立ち並ぶ、大正~昭和初期に建築されたの旅館の光景が風情があるとして有名です。

山形も温泉天国として有名で銀山温泉の他にも有名な温泉があります。

・蔵王温泉:山形県山形市
・あつみ温泉:山形県鶴岡市
・肘折温泉:山形県大蔵村
・姥湯温泉:山形県米沢市
・かみのやま温泉:山形県上山市
・天童温泉:山形県天童市
・赤湯温泉:山形県南陽市

まとめ

道後温泉を筆頭に、アニメ映画『千と千尋の神隠し』のモデルなのでは、と噂される街や温泉旅館についてご紹介しました。

温泉旅館街独特のノスタルジックな雰囲気は、日本人にとってはホッとするし、人間をダメにする程の魅力をも内蔵していることを感じます。

台湾の九份(九フン)の街並が日本人によって作られたことを知って、何となく納得しました。

あの狭い階段の坂道は、台湾というより日本の原風景だったんですね。

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