苗山事件の真相。NHKの謎すぎる放送事故

「苗山事件・苗山さん問題」をご存知でしょうか。「事件」の名が冠され「都市伝説」としてまで語られています。果たしてこれは事実報道なのでしょうか?それともフェイク?はたまた怖い話へと尾鰭がついた戯言なのか?「苗山事件・苗山さん問題」の真相を検証してみましょう。

苗山事件の真相。NHKの謎すぎる放送事故のイメージ

目次

  1. 「苗山事件・苗山さん問題」ってニュース報道されてるの?
  2. 「苗山事件・苗山さん問題」とその後を追って真相を解釈・検証
  3. 「苗山事件・苗山さん問題」ってフェイクニュースなの?
  4. 「苗山事件・苗山さん問題」は、ニュースバリューのある”事件”なのか?
  5. 「苗山事件・苗山さん問題」とは?「苗山事件」を再現してみる
  6. 現在はYOUTUBEで確認できる「苗山事件・苗山さん問題」
  7. 「苗山事件・苗山さん問題」は、本当に”放送事故”なのか?
  8. 「苗山事件・苗山さん問題」でミスリーディングだった "放送事故”表現
  9. 「苗山事件・苗山さん問題」は、その後どのように「フェイクニュース化」していったのか?
  10. 「苗山事件・苗山さん問題」を「フェイクニュース化」させた 真相の憶測・諸説
  11. 「苗山事件・苗山さん問題」の真相:電話回線混線説
  12. 「苗山事件・苗山さん問題」の真相:圧力説
  13. 「苗山事件・苗山さん問題」の真相:機材不調説
  14. 「苗山事件・苗山さん問題」を「フェイクニュース化」「都市伝説化」させた「根拠のない情報」
  15. 「苗山事件・苗山さん問題」の真相のまとめ

「苗山事件・苗山さん問題」ってニュース報道されてるの?

2016年の米国大統領選挙でのやりとりやDeNAのまとめサイト休止などの影響もあり、その後の2017年は「フェイクニュース」が大きく議論された1年でした。

出典: https://en.wikipedia.org

「フェイクニュース」が議論されるきっかけとなった米国大統領選挙(2016年)

謎の多い「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後から現在まで)。

能登半島地震が起きたのは2007年のこと。NHKの地震速報番組放送中、電話応対者が入れ替わりがあったとされる「苗山さん問題」。
当時は「フェイクニュース」の定義も違っていた。その後10年が経過して、掲示板を中心とした意見交換の拡散の「フェイクニュース化」の謎を追ってみようと思います。

出典: https://ja.wikipedia.org

従来からあった掲示板や、ブログ、ソーシャルメディアに加え、キュレーションサイト・まとめサイトが活性化したことで、フェイクニュースとは、ただ単に「テレビ・新聞・雑誌などの報道機関による『ジャーナリズム』における虚偽報道」とだけ定義できるものではなくなってきています。

いったいフェイクニュースとは何なのか?掲示板での戯言に尾ひれがついたものとどう違うのか?など、さまざまな疑問が生じてきます。

Google画像検索「苗山事件」結果

Google画像検索「苗山事件」結果

検索エンジンGoolgeで「苗山事件」のキーワードで画像検索してみると、地震のニュース報道の画面がたくさん表示されます。

謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題」。「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後から現在まで)を追ってみましょう。

さて、2007年3月25日に発生した「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後)って、そもそもニュース報道されてるのでしょうか?現在までを追ってみましょう。

「苗山事件・苗山さん問題」とその後を追って真相を解釈・検証

まとめサイトのこの場を借りて、"フェイクニュース"まわりの言論を切り口に、ネット界隈でのいわゆる「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後)の真相を解釈・検証してみようと思います。

まずは、wikipedia「虚偽報道」項目から、「フェイクニュースの定義」にアプローチしてみましょう。

出典: https://techcrunch.com

フェイクニュースって?

謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題。「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後から現在まで)ってフェイクニュースなのでしょうか?

虚偽報道とは、マスメディアやソーシャルメディア等において事実と異なる情報を報道すること、または事実と異なる報道を行うメディアそのものを指し示すことである。 ・・・・・・ 英語ではFake Newsと言うが、日本語で「フェイクニュース」と言った場合、報道機関などではソーシャルメディアの虚報・虚偽報道を指すことが多い。

本稿では、「フェイクニュース」というカギ括弧つき表記により、ソーシャルメディア等での虚報・虚偽報道のことを指すことにします。 「フェイクニュース」とは、簡単に言えば「デマや戯言」でしかなったものが、それがソーシャルメディアなどに載り拡散されていく過程で「ニュース」の体裁を整えて伝わっていくものなのですね。

出典: http://gigazine.net

フェイクニュース撲滅のためWikipedia創設者が立ち上げたハイブリッド型ニュースサイト「Wikitribune」

Wikipediaの設者ジミー・ウェールズが立ち上げた"フェイクニュース撲滅のため"のハイブリッド型ニュースサイト「Wikitribune」。
専門的な知識を持つジャーナリストが記事を書き、それを読む人が全員でチェックして改良してくという、プロと公衆によるハイブリットシステムを特徴としている。

「苗山事件・苗山さん問題」ってフェイクニュースなの?

いわゆるネット上の「デマや戯言」が「フェイクニュース」として育ってしまわないように「フェイクニュースの芽」のうちに摘みとろうという動き(情報の検証)も行われているようです。

BuzzFeed Japanでは、以下の6分類を元に情報の検証を行っている。 1 誤情報(誤りがある) 2 偽情報(そもそも存在せず) 3 不確かな情報(誤りとはいえないが正確でない) 4 ミスリーディングな情報(見出し等で誤解を生じさせかねない) 5 根拠のない情報(事実と証明する根拠なし) 6 風刺や冗談(存在しないか大幅に脚色)

”「フェイクニュース」の芽”が出てきたときに摘んでおかないと、取り返しのつかないことになるとして「ジャーナリズム」にのっとったスタンスをとるメディアと、広告収入などを目的に、SEO(検索エンジン最適化)対策のほか、拡散されることを狙って、「不確かな情報(憶測を含む)」であっても、「ネット上の意見をまとめて載せただけ」と出典明示の上で積極的に引用したり、「誤解を生じさせやすい見出しなど」により集客を目指す(デマ・戯言に尾鰭をつけるのが得意な)メディアと、まさにインターネット上は、混沌とした状態といえます。

出典: https://abematimes.com

AIでフェイクニュースの芽はつめるのか?

謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題(放送事故とされるその実態とその後から現在まで)。 能登半島地震が起きたのは2007年のこと。NHKの地震速報番組放送中、電話応対者が入れ替わりがあったとされる「苗山さん問題」。10年ほどが経過した現在なら、「フェイクニュースの芽」として摘む対象になるのでしょうか?

上記のことを踏まえたうえで、ネット界隈でのいわゆる「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後)の真相を検証してみましょう。
まず、「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後)は、どのようなメディアに掲載されているのか調べてみました。

「苗山事件・苗山さん問題」は、ニュースバリューのある”事件”なのか?

まずはじめに、ネット界隈でのいわゆる「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後)は、「テレビ・新聞・雑誌などの報道機関による『ジャーナリズム』における報道」なのか?を調べるため、Googleニュース検索で、"苗山事件”で検索してみました。

※ちなみに、苗山事件の前後につけている、””の記号は、Goolge検索での完全一致検索のための記号です。

Googleニュース検索で、”苗山事件”を検索すると、1件表示されました。(2017年12月時点)

謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題。「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後から現在まで)って、いわゆるレガシーメディアでは扱われていないようですね。

すると、なんということでしょう。Googleニュース検索"苗山事件”検索で、1件クエリー(検索結果)がありました!ただし、この1件は「まとめサイト・キュレーションサイト」のドメイン下のものですので、いわゆる「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後)は、「テレビ・新聞・雑誌などの報道機関による『ジャーナリズム』における報道では扱われていないこと」がわかります。

いわゆる「苗山事件」は、従来型のテレビ・新聞・雑誌などの報道機関による『ジャーナリズム』における報道では扱われていないことから、一般的にニュースバリューがある事件では無いようですが、これが「フェイクニューズ」なのか?「フェイクニュースの芽」でしかないのか?「事実報道ではありながらも一般的にニュースバリューがないもの」なのか?
難しい判断がが求められますが、できるだけ論理的に以下で整理したく思います。

「苗山事件・苗山さん問題」とは?「苗山事件」を再現してみる

ネット界隈でのいわゆる「苗山事件」とは、2007年3月25日、能登半島地震のNHKの地震速報番組放送中の出来事です。

出典: http://www.aob.gp.tohoku.ac.jp

能登半島地震

能登半島地震が起きたのは2007年3月25日のこと。


NHKの地震速報番組放送中、電話応対者の入れ替わりがあったとされる「苗山さん問題」。謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題」。

出典: http://www.jma-net.go.jp

能登半島地震の概要

出典: http://www.jjjnet.com

能登半島地震の概要

出典: http://www.jaichi.jp

能登半島地震は、石川県輪島、七尾両市と穴水町で震度6強の揺れを記録。

1人死亡、けが170人、全半壊144件、2000人以上が避難するという大きな被害をもたらしました。怖い思いをされた方の多かったことでしょう。

出典: http://www.jaichi.jp

能登半島地震での被害の状況

出典: http://www.sabo.or.jp

能登半島地震での被害の状況

出典: https://ja.wikipedia.org

政府調査団を乗せて輪島に向かう陸上自衛隊のCH-47輸送ヘリ(2007年3月25日、小松基地)

出典: https://ja.wikipedia.org

地震直後の別所岳サービスエリアの状況

出典: https://ja.wikipedia.org

別所岳サービスエリアにある能登有料道路の 能登半島地震における被災・復旧状況を示した看板

スタジオのNHKアナウンサーと能登半島地震の震源地に近い現場・中能登町役場の苗山さんとの電話での会話中に、ネット界隈で「放送事故」とされるいわゆる「苗山事件」が起こります。
その放送内容は、以下の動画(YouTube埋め込み)で確認できます。

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

中能登町の紹介

能登半島のほぼ中央部に位置する中能登町。 能登半島地震のNHKの地震速報番組放送中、電話応対者が入れ替わりされたという苗山さんは中能登町役場に当時勤務中。

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

中能登町の町章

出典: https://ja.wikipedia.org

左:中能登町と全国の年齢別人口分布(2005年) 右:中能登町の年齢・男女別人口分布(2005年)

出典: https://ja.wikipedia.org

雨の宮古墳群

雨の宮古墳群は、能登半島中央部、石川県鹿島郡中能登町にある古墳の集まりをいう。国の史跡に指定されている。

出典: https://ja.wikipedia.org

能登部駅

JR西日本 七尾線 能登部駅は、中能登町にある。

出典: https://ja.wikipedia.org

眉丈山と町内の水田

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

あずまやづくりの古民家 みおやの里 外観1

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

みおやの里 内観1

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

みおやの里 内観2

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

中能登町役場 鹿島庁舎1F,2F

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

鹿島庁舎3F,分館

出典: http://www.town.nakanoto.ishikawa.jp

鹿島庁舎分館1F,2F

現在はYOUTUBEで確認できる「苗山事件・苗山さん問題」

上記YouTube埋め込み動画での音声を確認できないむきもあろうかと思いますので、会話の内容を以下に書き起こしてみました。
テキストに起こしただけでは、まったく事件性が感じられないことがわかります。
ただし、後半部分の「苗山さんらしき」とした人物の発言が、その前までの「苗山さん」の発言とは明らかに声のトーンや話しぶりが違っているということで、その後のソーシャルメディアなどで、やれ「放送事故だ」”事件だ”「都市伝説だ」と尾鰭がついていったというのが「フェイクニュース化」の真相のようです。

【音声の復元】
NHKアナ:はい。今、あのぅ、職員の皆さんに全員召集をかけて、情報の収集にあたっている。
苗山さん:はい、そうです。
NHKアナ:そして、被害の情報はまだないと、いうことですね。
苗山さん:はい、今のところは。
NHKアナ:はい。あのぅ、苗山さん?
苗山さん:はい。
NHKアナ:地震の震度、最大震度6強を観測しましたけれども、そちらは6弱を観測したそうですが、地震が起きたときどちらにいらっしゃいましたか?
苗山さん:あのぅ、今日は休みなものですから、家に、居たのですが、
NHKアナ:ご自宅にいらっしゃった。
苗山さん:はい。
NHKアナ:ご自宅の1階ですか、2階ですか?
苗山さん:2階です。
NHKアナ:2階。どんな揺れでしたか?
苗山さん:はい。そうですね、あのぅ、本棚の本がですね、全て下の方へ落ちるという大変大きな、ま、初めて、経験する揺れでしたね。
NHKアナ:ああ、そうですか。本が落ちてくるような強い揺れだった。
苗山さん:はいそうです。
NHKアナ:あのぅ、揺れはどのくらい続きましたか?
苗山さん:そうですね、時間的に、まぁ、揺れっていうのは長く感じるんですが、おそらく30秒から40秒ぐらいはすごく感じたと思いますが、はい。
NHKアナ:そして、その揺れを、あのぅ、体感された後、役場の方に向かわれたわけですね。
苗山さん:はい、そうです。
NHKアナ:あのぅ、役場に向かう道の途中で、何かこう、ガラスが割れたりとか、信号が止まっていたりとか、被害等を考えられるような情景はご覧になられましたか?
苗山さん:ええ、ああ、そうですね。停電になりまして、
NHKアナ:停電になった、はい。
苗山さん:停電になりまして、こちらの方に来たのですけども、町民の方、皆さん、ん、驚かれてですね、あのぅ、外のほうに、なんだ、あのぅ、出られておりましたが、
NHKアナ:はい。あのぅ怪我をされたり、ガラスが割れたり、壁が落ちてきたりというような状況はありましたか?
苗山さん:はい、今のところはまだ入っておりません。
NHKアナ:それはないですか。
苗山さん:はい。
NHKアナ:ただその停電になったとおっしゃいましたね?
苗山さん:はい。
NHKアナ:今、あのぅ、そちらの中能登町役場は、庁舎内は停電になっていますか?
苗山さん:いや、あのぅ、ここは、なっておりません。
NHKアナ:あそうですか。
苗山さん:ええ、それとですね、
NHKアナ:ええ
苗山さん:すぐ、そういった風になれば、非常発電もありますので、それについては、もう、機能的には・・・・・・

NHKアナ:もしもし?
苗山さんらしき:はい。
(*明らかに先ほどまでの電話相手の声と異なる声質。苗山さんではないような感じで、人の入れ替わりがあったように思えます。)

NHKアナ:あ、あのぅ、え、引き続き苗山さんでしょうか?
苗山さんらしき:はい?
NHKアナ:あ、もしもし?
苗山さんらしき:はい
NHKアナ:あのぅ、電話の方、替わられましたですか?
苗山さんらしき:いや、替わっておりません
NHKアナ:あ、あのぅ、苗山さんですね?苗山さん?:・・・
NHKアナ:あのぅ、今も信号機の停電などは確認・・・あのぅ、停電によって信号機が例えば、あのぅ、止まってたりということはあるでしょうか、いかがでしょうか?
苗山さんらしき:フッキュ・しております。・・・・復旧しております。
NHKアナ:あ、復旧していますか。
苗山さんらしき:はい。
NHKアナ:はい。わかりました。ありがとうございました。情報収集の途中、ありがとうございました。

出典: http://news.happy-affiliate.com

電話:中能登町役場総務課 苗山さん

謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後から現現在まで)。
能登半島地震のNHKの地震速報番組放送中、電話応対者が入れ替わりされたという苗山さんの画面での紹介。

「苗山事件」の瞬間の映像

電話応答の途中 苗山さんに入れ替わり他の人物が応答したかのように聞こえるその瞬間の音声がなければ、まったく事件性は見出せない。謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題」。

「苗山事件・苗山さん問題」は、本当に”放送事故”なのか?

さて、ここから、ネット界隈でのいわゆる「苗山事件」は、放送事故・事件として、問題の放送のその後、どのように拡散され「フェイクニュース化」するのでしょう?どのような”「フェイクニュース」の芽”が、育っていったのかをみていきたく思います。

前出の”情報の検証の6分類”のうち、「1 誤情報(誤りがある)」と「2 偽情報(そもそも存在せず)」「3 不確かな情報(誤りとはいえないが正確でない)」については、今回の場合、YOUTUBE動画が捏造ではない限り、事実としてはそ放送が存在していることは確かなことであろうと判断されます。

このようにみていくと、「4 ミスリーディングな情報(見出し等で誤解を生じさせかねない)」「5 根拠のない情報(事実と証明する根拠なし)」「6 風刺や冗談(存在しないか大幅に脚色)」あたりが、虚報・虚偽報道検証の基準として適合しそうに思われます。

では、見出し等で誤解を生じさせかねないミスリーディングな情報があったかどうかみてみましょう。ここでまず気がつくのは、「苗山事件」とうタイトルと「放送事故」というキーワードです。

「事件」というのは、”人々の関心をひく出来事。世間が話題にし、問題となる出来事。”ということなので、法令用語としての「事件」としての使用ではないこの場合、「苗山事件」と称することは責められることではなさそうです。

では、「放送事故」はどうなんでしょう?ミスリーディングな表現ではなかったのでしょうか?

放送事故とは、放送において、予定された放送を正常に行えない事態のこと。広義に、予定された放送時間内において放送の「品質(媒体の技術的基準に加え、放送の形・内容を含む)」を満たさない状態を示す。

予定された放送時間内において放送の「品質」を満たさない状態という広義の定義を引用しても、このNHKアナウンサーと能登半島地震の震源地に近い現場・中能登町役場の苗山さんとの電話での会話は「品質」は満たされていると思われ、やはり、ネット界隈でのいわゆる「苗山事件」は正確には放送事故にはあたらないようです。

Google画像検索「放送事故 youtube」結果

検索エンジンGoolgeで「放送事故 youtube」のキーワードで画像検索してみると。辞書的な定義とはまったく違うイメージが・・・。「面白画像」「ハプニング画像」のイメージが「放送事故」としてネットではよく流通しているようです。
謎の多い怖い話とされる「苗山事件・苗山さん問題」。「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後から現在まで)って、そもそも辞書的な「放送事故」とは違う概念の中で、拡散されていったようですね。

「苗山事件・苗山さん問題」でミスリーディングだった "放送事故”表現

ネット界隈でのいわゆる「苗山事件」は正確には放送事故ではない、それなのに、ネット上では(当エントリーのタイトルも含めて)現在放送事故と表現されています。
まさに、これは、「ミスリーディングな情報(見出し等で誤解を生じさせかねない)」なわけで、そのように表記するとしても、「いわゆる放送事故」とか「”放送事故”」などでの表示・表現が、ジャーナリズムにのっとった報道を志すメディアには必要と判断されましょう。
ネット上の意見をただ引用しただけというスタンスであったとしても・・・。

「苗山事件・苗山さん問題」は、その後どのように「フェイクニュース化」していったのか?

次に、前出の”情報の検証の6分類”のうち、「5 根拠のない情報(事実と証明する根拠なし)」「6 風刺や冗談(存在しないか大幅に脚色)」といった側面から、ネット界隈でのいわゆる「苗山事件」をみてみることにしましょう。
少し、検索してみるだけで、出るわ出るわ、以下のような「(煽るかのような)根拠のない情報」「憶測の形態をとりながらも、大幅に脚色されている」ようすがうかがえます。

これが、掲示板での冗談・戯言の中では、許される訳なのでしょうが、ジャーナリズムにのっとった「報道」のスタンスをとらないまでも、キュレーション・まとめサイトとして継続的な運用が目指されるメディアならば、本来的には、憶測の域を脱さないことを注記され、かえって煽るのではなく「フェイクニュースの芽」のうちに摘んでしまうことが求められましょう。

「苗山事件・苗山さん問題」を「フェイクニュース化」させた 真相の憶測・諸説

ネット上(掲示板、YOUTUBE、ソーシャルメディア、まとめサイトなど)では、いわゆる「苗山事件」に関し、コンテンツとしてそしてそのコンテンツに対するコメントとして、さまざまな真相の憶測がなされました。その諸説をまとめてみると、「電話混線説」「圧力説」といった、確かに、苗山さんではない方が、変わりに電話応答したその背景の憶測と、放送機材の不調によって音声が乱れ、別人のように聞こえたという「機材不調説」などが案出され、それぞれが立脚する説をめぐって、さまざまな”ディペート合戦”が楽しまれていました。

典型的なものを以下にいくつか引用しておきましょう。

「苗山事件・苗山さん問題」の真相:電話回線混線説

電話回線混線説は、実際に苗山さんは、NHKの電話問い合わせに応答していたものの、ボタンの押し間違えまたは、交換機の不具合などにより、電話回線が混線状態に陥ったとするもの。

苗山さんが他の受話器に替えるボタンを押してしまった。そして全く別の部署の電話機が鳴って、全然事情を知らない人がとった。

電話回線混線説の一説

「苗山事件・苗山さん問題」の真相:圧力説

圧力説は、実際に苗山さんは、NHKの電話問い合わせに応答していたものの、上司・部下・同僚・その他からの何かしらの圧力がかかり、苗山さんは他の人と電話を入れ替わりをしなければならない状況となった説。

仮に圧力で(苗山さんから別の人に)変えられたとしても、どうしてそこに圧力をかける必要があったんだろうw

なにかしらの圧力で、苗山さんが強制的に電話を交代させられた(入れ替わりさせられた)圧力説に関しては、原発がらみでに事情など、さまざまな憶測が飛び交うことになりました。

苗山さんに席を離れざるをえない急の用件があり、代わった人が代わった経緯を説明したり自分が名乗ったりするよりも通信をそのまま続けるのが大事だと判断した。

圧力説や回線混線説いろいろありますが、実際に苗山さんとは別の人が入れ替わり応答していた説をとった場合、その方が「はい、苗山です」と方便をついた理由につき言及されています。

「苗山事件・苗山さん問題」の真相:機材不調説

放送機材の不調によって音声が乱れ、別人のように聞こえたという「機材不調説」。電波状態、電話回線上も問題で、そもそも苗山さんの電話応答は、その後、他の人に入れ替わりをしたわけではなく、入れ替わったかのように聞こえるだけという説も見られます。

「苗山事件・苗山さん問題」を「フェイクニュース化」「都市伝説化」させた「根拠のない情報」

上記のような真相の憶測・諸説は、まさに、楽しい掲示板・ソーシャルメディアでのやりとりのうちのものといえましょう。
ただし、事件のその後の言論をみてみると、真相の憶測・諸説から、飛躍的に、怪奇・ホラー・怖い話・都市伝説化するにいたる分水嶺になるような以下のような発言が認められました。

役場に電凸した人がいたけど、「役場に苗山という職員はおりませんが...」 って言われた。という情報が手に入る!!

45 :名無しさん@七周年:2007/03/28(水) 16:57:43 ID:5NnJI+Rj0 役場に電凸した人がいたけど、「役場に苗山という職員はおりませんが...」 って言われたらしいね

役場に問い合わせの電話を実際にされたその結果から「役場に苗山という職員がいない」との回答が書き込まれたのかは、定かでありません。そもそもこの投稿が「デマ・根拠のない情報」として位置づけられる可能性があるのです。

この発言以降、はじめから電話対応していた「苗山さん」はいったい誰だったのだろう?など、怖い話・ホラー・都市伝説化のきっかけのひとつになり、その後、怖い話への尾鰭がますますエスカレートしていったことが真相のようです。

「苗山事件・苗山さん問題」の真相のまとめ

2007年3月25日の能登半島地震ののNHKの地震速報番組放送内で発生した、ネット界隈で話題となったいわゆる「苗山事件・苗山さん問題」(放送事故とされるその実態とその後)。

スタジオのNHKアナウンサーと能登半島地震の震源地に近い現場・中能登町役場の苗山さんとの電話での会話中に、苗山さんが突然他の人に入れ替わったかのように聞こえることから、やれ「放送事故」ではないか?「謎だ!」「事件なのではないか?」「怖い話・都市伝説になるのではないか?」と掲示板を中心にソーシャルメディアなどネット内のみにてたいへんな盛り上がりようをみせました。

結局のところ現在でも、苗山さんは入れ替わりしたかどうかも真相としては判断されていない状況です。

地震直後の放送とその後のその盛り上がりようの背景には、諸説会話を楽しむ掲示板の文化、天下のNHKの番組内のできごとだから、などといった要因もあったことが考えらます。

地震直後の放送とその後のネット上の会話の中でも、「放送事故」という限定的は表現がよくなされていますが、厳密には放送事故とはいえない状況と判断されますので、シェアリングメディアとしてジャーナリズムにのっとった報道スタンスをとろうというメディアならその「放送事故」というタイトルの扱いには慎重になったようがよいと思われます。

掲示板での盛り上がりの火に油を注いだ発言に、「役場に電話した人がいたけど、『役場に苗山という職員はおりませんが...』」との回答があったというものがありますが、この発言の信憑性が問題となります。この発言などから単なる謎が「怖い話」「ホラー」「都市伝説」にまでの盛り上がりををみせ「フェイクニュース化」されるにいたったと判断されます。

シェアリングメディアとしては、「まとめサイト・キュレーションサイト」も含まれ訳で、「フェイクニュース化」の片棒を担ぐか、取り締まっていこうとするか、メディアの姿勢の明示も求められます。

「誤情報(誤りがある)」と「偽情報(そもそも存在せず)」「不確かな情報(誤りとはいえないが正確でない)」を流布してはいかないことはもちろん、「ミスリーディングな情報(見出し等で誤解を生じさせかねない)」「根拠のない情報(事実と証明する根拠なし)」「風刺や冗談(存在しないか大幅に脚色)」などに対する姿勢の明示がグレーゾーンとなっている様子が、今回の「苗山事件」を巡るネットやメディアの情報で判明しました。

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